J物語


スト−リ−

かつてその凶悪さから不良達に恐れられていたチ−ム『サンダーバード』。
その『サンダーバード』の荒くれ達を力で押さえていたリーダー、"J(ジェイ)"。
今は、病気の妹"ジュン"の為に真面目に働いていたジェイだが
ある日ジュンが不良グループ『ボンバーズ』に襲われ、ジュンを助けるために喧嘩になる。
自分達の相手が"あのジェイ"だと知り、彼を潰そうと躍起になる『ボンバーズ』のメンバー達、
しかしジェイを倒す事はできず死人まで出てしまう。
そこへ『ボンバーズ』の凶暴なリーダー"ヒロシ"が少年院から帰って来た。
ヒロシはジェイを潰すため、ジュンを人質に取ろうと画策する。
その一方、暴力団の幹部"夏木"が自らの策謀のためにジェイに目を付ける・・・・・。
ヤンマガKCスペシャル 「J物語」全2巻(完結)
アウトロー度:☆☆☆☆☆☆☆★★★
バイク漫画度:☆☆☆★★★★★★★


寸評

これも楠みちはる先生の作品なのだが、現在も連載中の"湾岸ミッドナイト"とはえらく違って全編にバイオレンスな雰囲気漂う作品である。
一応ジェイはZU(多分)に乗ってるのだが、コルベットの方がジェイの代名詞っぽくなってるし、80年代の不良ギャング漫画というイメージが強い(特にチ−ム名とかが)。
しかしこの作品、主人公のジェイが余りにも冷静(と言うより冷酷?)。『ボンバ−ズ』とのチェイス中、『ボンバーズ』リーダー(代理)の晃二がトラックに引かれて死んでしまうのだが、顔色一つ変えずに「死んだんだよ、即死だ。」と言い放つ。そして『ボンバーズ』リーダーのヒロシの方も同じチームの仲間からも恐れられてて、これまた冷酷。
ジェイにしろヒロシにしろ容赦というものがない。夏木から引き受けた仕事の最中追ってきたヒロシを迷わず車ではねるジェイ、ジュンをさらうのを止めに来た同じ『ボンバーズ』の仲間であるカズを殴り殺すヒロシ。作中、『ボンバーズ』の一人が「あいつらは違うんだ」とか言ってるがまさしく枠というものにはまらない悪党なのだろう。
特に劇的だったのは最後のジェイとヒロシのタイマン(と言うよりは殺し合いか?)の最中、ヒロシが「トモダチって呼んでもいいよなぁぁぁぁ〜」と言いジェイはそれに笑顔で答える、というシーン。
殺し合いしてる相手にこんな事言うのはなんか変だが、ヒロシは今まで会った事のなかった自分と同じ凶暴さを持つ男=ジェイに惹かれたのであろう。そして、ジェイも口にこそ出さないがヒロシと同じような気持ちだったのでだろう。この瞬間今まで孤独だった二つの魂が重なった、そんな印象をうけました。
でも俺だったら、こーいうアブナイ人に友達呼ばわりされたくないから即とどめ刺すけどな。
絵の方は見せ方は結構良いけど、俺的にはあんまり上手い絵だと思えないし好きになれないです。


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