"永遠の詩"レビュー


ストーリー紹介
−県下最大の暴走族『壟呪巫慧髏(ル・シユ・フエル)』の解散を明日に控えて横浜は揺れていた。
"壟呪巫慧髏"の敵対族(チーム)である『極熾天』
解散後の天下を狙う"壟呪巫慧髏"親衛隊『無限蛇(ウロボロス)』
そして解散したはずの伝説の族『豸暴 慎(バクシン)』・・・・・。
少年達のエネルギーが錯綜するそんな中、朝比奈峠を攻めにいった美央は、そこでRZ250(ホントは373)に乗った不思議な少年"永遠"に出会う。
彼こそ伝説となった第一期"豸暴 慎"総長"神咲啓人"の弟だったのだ。
「"豸暴 慎"はやらない・・・」、かつてもう一人の兄"稜人"を失った悲しみからそう誓っていた永遠だったが、親友達が争いに巻き込まれて行く中、ついに牙を剥く!!


作品の詳細
"永遠の詩"週間少年マガジンにて連載してました。
関連書籍・・・っていってもまだコミックだけなんだけどね。小説はいつ出るのやら・・・・・

週間少年マガジンコミック「"永遠の詩"」 原作:佐木飛朗斗/画:上田ナツオ 1〜6巻 (完結)

個人的寸評
『特攻の拓』終了からしばし後に始まったこの作品、正直な話俺はあんまりちゃんと読んでいませんでした。
なぜかって、この作品、"特攻の拓2"とか言う題名でもまったく違和感無しなかんじで、『特攻の拓』終盤のゴチャゴチャした物をそのまま持ち込んでいる感じがしたからなのだ。
第一回目からこれはないだろ・・・『特攻の拓』終盤の混乱ぐあいに少々幻滅気味だった俺は、新しく始まった作品にそんな感想を持っていた。もちろん話としてはまったく別なのだが、人物や族の名前が変わっただけでやってる事はほとんど一緒、混乱も一緒・・・そんなイメージを受けたからだ。特に主人公の永遠なんかはマー坊が悪魔の鉄槌に乗ってるだけじゃん。
そんな俺がなぜこの作品に感銘を受けるようになったかというと、第四話目「"逆鱗"!?」にて上記の永遠のセリフを目にした故であろう。
説明すると永遠の親友である邂を"壟呪巫慧髏"の無職少年(プータロー)愚連隊が背後から金属バットで殴り、そのまま止めを刺そうとした所、永遠が邂を殴った奴をぶっ飛ばした後、残りの連中に向き直っていった一言なのである。
『特攻の拓』の前例から考えて今回の主人公も"単車は一番喧嘩も(下から)一番"なのかと思ってただけにこりゃ吃驚。その後は完全に永遠の独壇場、無職少年愚連隊を全員ノしての一言もまた読んでて電撃が走りました。
で、実際どんな感じなのかというとやはり"特攻の拓2"である。
マー坊の"ような"少年が主役になり、悪魔の鉄槌"みたいな"単車に乗ってるだけで、他はほとんど一緒。"喧嘩"、"人間ドラマ"、"単車勝負"を三本柱に相変わらず"濃い話の密度"のストーリーの中、魅力的なキャラ達(といっても特攻の拓と比べると劣ってるよ−な・・・絵的な問題?それとも相互作用のせいか?、永遠とか玲二とかカッコイイけど特攻の拓のキャラ比べるとやはり今一つ。凶暴さで武丸を超えるキャラはまだ出てきてないです)が暴れる"刹那的走り屋ゾッキー友情巨編"と言えよう、もっとも前述の三本柱の比重が少々変わっているが・・・・・。
まあ、どうしても『特攻の拓』と比べてしまうとパワー不足な印象を受けてしまうのが正直な話。族の名前や肩書きなんかのネーミングセンスは『特攻の拓』に勝るとも劣らないレベルで、かなりいい感じです("無敵聖飛天"とか超カッコイイです。)
それと俺が危惧している混乱状態は、まだそんなに主要人物が多くないので第一印象で思ったほど酷くはないがこの先どーなる?うーん・・・・・
絵を描いているのはなんとこれがデビュー作の新人さんらしいのだ。新人としてはかなり描けてるんでしょうが、頭と体のつながり方とかがなんかミョーだったり、時々アップ時の顔がアヤシク変化したりと少々変な所あり。それとあまりこの手の作品を描くにはあまり向かない絵柄なんではないかと思ったりする(迫力ある絵を描くあまり向かないというか・・・)。
永遠とか玲二とかは良いのだが、その他のゴッツイ連中を描くには少々線の細さが気になるところ。あと単車も乗ってる人物とのバランスが悪かったりするけど、単車自体はそこそこ描けてるんで許容範囲かな?
でもなんか番外編を境に絵柄が大幅に変化して一部のキャラはまったくの別人になっちゃってます(亜紀道とか・・・)。
そういえば、永遠の詩ってタイトルの元ネタはLed Zeppelinの『"永遠の詩"』って曲なのですな、まあその辺は音楽も愛する(!?)佐木氏らしいといえばらしいのだが・・・う〜ん。
最後になってしまいましたが、『特攻の拓』から受け継がれた伝統とも言える魅力的表現法(!?)、
「!」「!!」「!?」
、も相変わらず健在である。


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